- Envelope Trailingとは?
Envelope Trailingは一種のトレーリングストップとして提案するもので、エンベロープのアッパーバンド、ロワーバンドを決済ポイントに利用しようというものです。通常のトレーリングストップよりも、損失を小さく、且つ利益を最大化するのが狙いです。
Envelope Trailingの例
売りポジションを保有し「トレンドが強くその後も下落が予想される」場合
Envelope Trailing「OFF」
売りポジション ➜ 決済サイン(◎)で決済
Envelope Trailing「ON」
売りポジション
↓
トレンドが強く、まだ下落すると予想
Envelope Trailingを「ON」にする
↓
↓ 以降、自動決済されるまで放置
↓
決済サイン無視
↓
エンベロープのアッパーバンドにタッチした時点で自動決済
レートが大きく動くタイミングに遭遇するのは、稀かもしれませんが、遭遇した時には、落ち着いて対処したいものですね。
- Envelope Trailingの最適化
なるべく決済したいレートの近くで、エンベロープラインにタッチするのがベストです。ここでは、エンベロープのパラメータ「偏差」を例に、最適なパラメータ値を推定する方法をご紹介します。
まず、例として、AUDNZD 5分足のチャートにEnvelope Closeを期間=14, 移動平均の種類=Simple, 適用価格=Close, 偏差=0.10 %(MT4標準のEnvelopesの初期設定)で設置します。
(例)AUDNZD M5, Envelope Close(期間14,SMA,適用価格 Close,偏差 0.10%)
次に、Envelope Closeのパラメータの入力画面で「Envelope Trailingの決済ポイントを表示する?」を「true」にします。
下の図の赤い矢印で売り(Short)ポジションを持ったとして、Envelope Trailingにより水色の上側のラインに沿って、トレーリングしてストップの位置を切り下げていき、赤で囲った四角のあたりで決済されます。
同じ個所で偏差の値を変えて比較すると、偏差0.02%では決済されるのが早すぎ、0.05%では、少し遅いのがわかるかと思います。
- R-Controllerへの設定
決定した最適値は、実際の決済処理を担うR-Controllerに設定する必要があります。
R-Controllerのパラメーターの変更をお忘れなく!